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御幣(ごへい)について

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大嘗祭(だいじょうさい) - ✚Gospel Diary✚

の続き…

御幣(ごへい)とは

・神社や祭祀で神主がお祓いするときに使う道具のひとつで元は神さまへの捧げもの( 幣帛・へいはく)の一種。近代以降は長く垂れた紙垂(しで)や弊紙を弊棒(串)に挟んだもの。「ぬさ」は麻の古名で、古代に麻の繊維を用いたことから。みてぐら。

※神に捧げるものには、神饌・幣帛・祝詞・玉串などがある。

第1展示室 饌・幣帛・祝詞・玉串・直会 | 佐川記念館 神道博物館

御幣に因んだ話(コトタマ学 会報集成集上巻p26~)

・神主が振る「御幣(ぬさ)」は、物事が母音から始まり八父韻を経て半母音で結果となる経過を暗示している。電光形のフサフサは物事の過程を決定するの言霊イの表れである八父韻。

 

・物事に必ず陰陽と作用反作用があるように、父韻にも陰性音(潮干珠・しほひるたま)と陽性音(潮満珠・しほみつたま)があり、それぞれ作用反作用の対になっている。

 

御幣によるお祓いとは創造意志の働きである言霊父韻の配列よかれと内降って物事の順調な進展を願うという本義を示している。引用元:コトタマ学 会報集成書上巻「大嘗祭(昭和63年11月収載)」

各次元の創造に適した父韻の配列

ウ(欲望・産業・権力)  キシチニヒミイリ

オ(悟性・学問・科学) キチミヒシニイリ

ア(感情・芸術・宗教) チキリヒシニイミ

エ(英智・道徳・政治) チキミヒリニイシ

語源の「みてぐり」について

・みてぐり(御手繰り)は指を曲げ伸ばしする動作で、10数が十拳の剣(とつかのつるぎ)を暗示し陰陽を成す。みてぐりには2種類ある。

①順に指を折って握り終えた形が幣(にぎて・握手)。真理の道理を一つ一つ理解し、最後に内容を掌握したこと。

②握った指を伸ばし起こす動作は「起き手(おきて・掟)」。獲得した真理を活用すること。

・確かな基準で握手を進め、真理を掴むことによって起き手も完全なものとなる。

 

御幣についての随想

ここからは言霊学テキストのまとめではなく、個人的な過去の記憶やいまの自分が思うことです。

 

御幣の箇所を読み、救い主によって魂の平安を得たと幸福感に浸っていた頃に見たビジョンを思い出しました。江戸の町火消が担ぐ「纏(まとい)」のような、縁起物の「束熨斗(たばねのし)」のようなものがくりかえし脳裏に浮かぶのですが、意味が分からずそのまま忘れていた感じ。

↓↓↓束熨斗

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これが頭の中でバサバサ揺れて、「要がいのち」と言葉が聞こえました。

「要(かなめ)」とは扇の骨を一か所で固定している丸いぽっちのことです。

「肝心かなめ」の語源であり、扇が扇の形であるために欠かせないパーツといえます。

 

束熨斗の要は紐の結び目のところ。

これがなければ熨斗の束が熨斗の山になりますので。

 

「では御幣の要は?」と調べると、ちょうど串に挿まれた「弊紙」の部分がそれでした。

別名「鏡」ということもわかりました。

 

古くはここに当時の貴重品を挟んで神さまへの捧げものとされ、紙以外にも布や麻が用いられた歴史があるようです。「ぬさ」に麻の字が当てられるのはその名残なんですね。

 

以上ことから、「幣の要」は陰でも陽でもないニュートラルな鏡の部分で、それは天照大神を表すのだと納得したのでした。

因みに「纏(まとい)」という漢字は、仏教用語では「まとわりつくもの」という意味で煩悩を示すとのこと。

 

「要がいのち」とは、個人の救われで有頂天になっていた当時の私に「まだ先があるよ」と教える声だったと思います。感謝。

 

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